手書き。手紙。

パソコンを使うようになってから、はや20年以上がたつのですが、ちょうどその頃から、私にはとある癖ができました。


手紙を書く

メールアドレスを知っていて、どんなにメールのやりとりをしていても、たとえ1日に何回電話をしても、LINEでちゃっちゃと連絡が取れる状況だったとしても、ここぞという時には、手紙を書く。

今はそれを写真に撮ってメールやLINEで送ることが大半だけれど、それでも手書きで文字にします。



手書きは伝わるのか

手書きのほうが伝わる、とよく言われますが、実証実験で結果が出ています。

手書きだと内容が伝わる

というより、

時間をかけてこれを書いてくれたという気持ちが伝わると私も思います。



手書きの手間

1.書き直しが容易ではない

たとえば仕事で文章を書くとき、私は文字数に関係なくばーっとパソコンに打ち込みます。書きたいこと、言いたいことを、とにかくばーっと。

それから、重複している言葉を削ったり、前後の入れ替えをしたりして、とにかくスマートな形にもっていきます。そして文字数に収めるために同義語に置き換えるなどの作業をします。


これが手書きではできない。

最初からある程度の道筋をつけ、話の展開も頭の中で組み立てて、言葉選びを慎重に行って書いていかないきゃならない。それはもう手間以外の何者でもないです。


2.時間がかかる

字を書くって時間がかかる。とにかくかかる。A5に4枚びっしり書くと、2時間なんてあっという間。


3.紙とのバランス

広告に入れる文章を書くとき、数行の文章だった場合、全体の行の長さの見た目を考えて書いていますが、それはあとからいくらでも調整がきく。

だけど手書きではなかなかそれがむずかしい。書きたいことを書いてみたら、案外短くて、上の余白と下の余白がアンバランスになるなど。そもそも1行をどこでやめるかがまず難しい。このまま書いてみようと思って書いたら、紙のちょー端っこになっちゃったりして、最悪なことになる。



字のきれいさは関係ない

最近、友達に誕生日の手紙を書いたんだけど(※くれぐれも申し添えておきますが、恋愛関係とかではありません)、その人が言っていたこと。

「字がきれいで内容が薄い手紙より、字が汚くても内容が深い手紙だったら、そのほうがずっと伝わる」



好意と手書き

誰かに何かを伝えたい、それの究極が、好きな人に自分の想いを伝えたい、なので、時に私はくっそ長い手紙を書いたり、毎日短い手紙を書いたりします。

まぁ、めんどくさい人だと思われる可能性も否めませんが(笑)


なので、万が一私から手書きの手紙を受け取った方がいらっしゃいましたら、「あ、こいつ“好き”なんだな?」と思っていただいてかまいません。

ただし、“好き”の量には幅があるので、量は文章の内容から汲み取ってください。

どうぞよろしくー。


(文・吉田一美)


好きなことで、生きていく | 吉田一美のブログ

人生はひまつぶし。

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