戦うもの

藤井聡太先生の29連勝フィーバーで、観る将になった私。


「観る将」って知ってますか?将棋を観る専門の人を言います。将棋を指さないってこと。

ニコ生のプレミアム会員だって、将棋を観るために入ってるくらい。

でも、将棋のことぜーんぜんわかんない。駒の動かし方は、成る前はわかるけど、成ってからはわからない。もちろん戦型もわからないから、解説を観ててもさっぱりなんのことやら。それでも、対局している先生のあの静かで美しく戦う姿がとても気高くて目を奪われるし、棋士の先生たちのお話がちょー面白くて、観るのをやめられないんです。ちなみに一番好きなのは、木村一基九段


というわけで、今読んでる本がこれ。『師弟』。

ノンフィクションを滅多に読まない私も、この帯のコピーに惹かれて買っちまいました。


将棋のプロ棋士になるためには、師匠となる人が必要。その、師匠と弟子のつながりを書いたのがこの本です。

「師弟」の関係性がすごく面白くて、親子とも違う、先生と生徒とも違う、強いつながりを持った他人同士の絆が独特だし、熱いものがあります。

また、テレビやネット中継では伝わらない、人間同士が戦うことの厳しさが描かれていて、そういう部分も胸に迫ります。

まだ2/3くらいしか読み進められていないけど、いい作品。将棋を好きな人なら読んで損はない(はず)。


それと、3月のライオンの11巻発売記念で開催されたキャンペーン「三月のライオン×11人の棋士」、このビジュアルもコピーもとても秀逸だと私は思います。


人生を、戦うものたちへ。


いいコピー。

このコピーを見ると、いつも


私、全然戦ってねぇな。


と思います。


だからこそ、戦う人、今は将棋の棋士に心惹かれるのかもしれません。


(文・吉田一美(基本、口が悪い人なんです))

好きなことで、生きていく | 吉田一美のブログ

人生はひまつぶし。

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