ネイルが乾くまで物書き。
紙の本が好き
たとえ場所を取ろうと、保管が大変だろうと、電子書籍のほうが安かろうと、よほどのことがないと電子書籍は買いません。
もちろん持ってますよ?電子書籍。
何で持ってるかって?
読みたい度がMAX10とした場合、上記にあるものの読みたい度は5程度で、電子書籍が紙の半額だったときがあったから。
でもね、やっぱり面白みがない。
ビジネス書でも面白みがない。
感触
私が思う紙の本の最大の魅力は、このストーリーがあとどれくらいで終わるのかが、左手の感触でわかること。
左手に残る厚さ、感触もまた、ストーリーの演出の一部と感じている。
電子書籍も何分の何ページという表示があるけど、数字じゃ何の感覚も持てない。
紙をめくる
村上春樹の『海辺のカフカ』下巻(ハードカバー、初版)で、ものすごく大事なシーンが、ページをめくった先の1行目に書かれているところがある。
私はそんな展開になると全く予想していなかったから、ベッドの中でページをめくって、ハッとした。ものすごく。
もしかしたら現実に息をのんでいたかもしれない。
『海辺のカフカ』が発売されたのが2002年だから、それから16年経っているけど、息をのんだその瞬間のことをとても鮮明に覚えている。
このことが意図的になされたことなのか、それともただ偶然に行数の問題でそうなったのかわからないけど、あの本を読んだ人、全員に起きたことであるのは間違いない。驚いたか驚かなかったかは読み手の感性によるけれど。
電子書籍ではこうはならない。
なぜなら電子書籍は文字のサイズもフォントも読み手が選べて、行の送りがまちまちになるから。
本棚のあるなし
電子書籍は便利だけど“親の本棚”が家に構築されないことの影響は?というまとめが今日(2018.8.13)だったか昨日だったかちょっとTwitterで話題になってた。
影響の有無は知らん。本棚があろうとなかろうと、読む子は読むし、読まない子は読まないのでは、と思う。
ただ私は、本を読む子どもで、その頃から活字中毒だったから、親の本棚はありがたいものだった。そしてその本棚から今も影響を受けている本に出会ってる(小学生の頃に読んだ『かもめのジョナサン』)。
自分が読みたい本(今で言うラノベ)をいつでも好きなだけ買ってもらえるわけじゃなかったから、手持ちの本に飽きたら、親の本棚から勝手に本を持ってきて読んでいた。
結果、小学生の私の愛読書は
西村京太郎、時刻表ミステリー
になっちゃった、という。
本棚ってなんだかエロス
人の家に行って本棚があれば、それを見るのが好き。その人の中身がちょっと見える気がするから。
だから私は本棚をクローゼットの中に収めてます。見られたくないので(笑)
だって○○小説も入ってるし。(想像にお任せします)
先に貼った電子書籍の画像もほんとはあんまり見せたくない。背中が大きく開いた服を着て外を歩いているような気持ち。
そういえば最近こんなTweetも見かけました。
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