こらんが休刊になってわかったこと<前編>

今日のは長いっす。


編集長をしていた、子育て情報フリーペーパー『こらん』が、私の力不足により3/10の発行を最後に休刊となりました。

休刊します、とお知らせして以来、こらんのことについて話すのははじめてです。


休刊しますとお知らせして、返信いただいた多くのメールにも、Facebookのコメントにも、1つも返信しなかったので。

そのことについてまずお詫びします。

温かい言葉をたくさんいただいて、本当に感謝しています。ありがとうございました。でもあの時、全く気持ちの整理がついていなくて、失礼だとわかっていても、何も返信できなかったんです。申し訳ありませんでした。


さて。

そんなこらんのことについて何も語らないつもりでいたのですが、やっぱりどうしても書きたいことがあるので、今日はそれについて書きます。


こらんを発行している間、FacebookやLINE、ブログを運営して、読者からの声をもらう投稿フォームも用意していたのはご存知でしょうか。

こちらからのアプローチが下手だったせいもあって、いいことも、苦情も、文句も、おもしろくなかったという感想も、実はほとんど届くことがなかったんです。

だから、作り手側としては「ほんとに読者に届いてるんだろうか」「役に立ってるんだろうか」といつも疑問に思いながら、それでも「誰か一人の役に立てば」という思い(「祈り」に近いかもしれません)で作ってきました。


そして、休刊が決まり、そのことをお知らせしたとき、たぶん発行を始めてから一番多く、読者や関係者のみなさんから声が届いたんです。

「楽しみにしてたのに」

「創刊号から2セット取っておいてるくらいファンだったのに」

「再開してほしい」

「今までお疲れさまでした」

と。


正直、非常に動揺しました。

読んでくれている人、楽しみにしてくれている人がこんなにいたんだ。なのに休刊になってしまって申し訳ない、という気持ちが1つ。

もう1つは、編集長という立場にありながら、休刊になるという決定をくつがえせなかった私は「今までお疲れさまでした」なんてあたたかい言葉をかけてもらえるような人ではない、という気持ち。


「休刊します」と発表した4/1、そのことにあまりに動揺して、家に帰って3時間浴室を磨きました。(水回りを掃除すると気持ちが落ち着く謎の習性(笑))


<後編に続く>


(文・吉田一美)

好きなことで、生きていく | 吉田一美のブログ

人生はひまつぶし。

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